こんにちは!ムッシュです
今回はDOEについて語っていきたいと思います!
高配当投資でよく知られている配当性向と同じようなものなんですが、少し毛色が違います
世界的にみると配当性向からDOEに配当方針を変える企業が増加傾向にあるみたいですね
そこでまずはDOEって何ということをお伝えしていきます!
DOEとは?
DOEは、「Dividend on Equity」の略で、日本語では「株主資本配当率」または「自己資本配当率」と呼ばれています。
企業が株主資本に対してどれくらいの割合で配当を行っているかを示す指標です。つまり、企業が株主に対してどれだけの利益を還元しているかを示すバロメーターとなります。
株主資本とは、企業の純資産を指す言葉で、会社を運営するための資金源となっています。
株主資本の構成要素
先に株主資本についてまとめますと
株主資本は、主に以下の要素で構成されています。
- 資本金: 会社設立時に株主が出資した金額
- 資本準備金: 資本金が増加した際に生じる準備金
- 利益剰余金: これまでの事業活動で得られた利益を蓄えたもの
貸借対照表を見ないとわからないので注意が必要ですね
DOEの計算方法
DOE = 配当総額 ÷ 株主資本 × 100
- 配当総額: 1年間で株主に支払われた配当金の合計額
ちなみに配当性向の計算式は
配当性向(%) = 配当金支払総額 ÷ 当期純利益(利益剰余金への追加分) × 100
ここが大きく違うところですね
配当性向はその年の利益だけを見るのに対し、DOEは今までの積み重ねで見ることになります
配当性向は分母が年度ごとに大きく異なるのに対し、DOEは変化は小さいです
つまり配当金は配当性向だと増減が激しく、DOEは増減が緩やかとなりますね
DOEが重要な理由
- 株主還元の度合い: DOEが高いほど、企業が株主への還元を重視していることを示します。
- 安定性と成長性: DOEは、配当性向とROE(自己資本利益率)の積で表すことができます。
- 配当性向: 当期純利益に対する配当の割合
- ROE: 株主資本に対する当期純利益の割合 DOEが高いということは、配当性向が高いか、ROEが高い、あるいはその両方が高いことを意味します。
- 投資判断の材料: 投資家は、DOEが高い企業は安定的な配当収入が期待でき、かつ成長性も高いと判断する場合があります。
DOEが高い・低いそれぞれの特徴
- DOEが高い場合
- メリット: 安定的な配当収入が期待できる、株主を重視している
- デメリット: 将来的に成長するための投資資金が不足する可能性がある
- DOEが低い場合
- メリット: 将来的に成長する可能性が高い、内部留保に回せる資金が多い
- デメリット: 短期的な配当収入は期待できない
ここは基本的には配当性向と変わりません
DOEの注意点
- 業種による違い: 業種によって適正なDOEは異なります。成長産業では、利益を内部留保に回して成長に充てるため、DOEが低い傾向があります。
- 景気変動の影響: 景気変動によって利益が変動すると、DOEも変動します。
- 一時点の指標: DOEは、ある時点における株主還元の状況を示すものであり、将来の株価を予測するものではありません。
まとめ
DOEは、企業が株主に対してどれだけの利益を還元しているかを示す重要な指標です。投資をする際には、DOEだけでなく、他の財務指標や企業の業績、今後の見通しなども総合的に判断することが大切です。
DOEが高い企業は、安定的な配当収入が期待できる一方で、成長性に欠ける可能性があります。逆に、DOEが低い企業は、将来の成長が期待できる一方で、配当収入が少なめになる可能性があります
ですがこれは高配当企業全体が抱えている問題というよりかはそういうものというのが正しいかと
それが維持できるかどうかは前回のブログ銘柄選びの条件 2024年版 – FIREへの道 ~load to Fire~ (firehenomiti.com)を参考にしてください
個人的には配当方針をDOEにすると業績が傾いてる企業の場合、配当性向にくらべ配当金の支払い額が大きくなってしまうため自分達の会社は上り調子です!ってメッセージとも取れます
いろいろな考え方あるので皆さんも是非調べて考えてみてください
今日も明日も楽しくFire目指していきましょう!
読んでいただきありがとうございます!
コメント