おはようございます!ムッシュです!
今日はS&P500の『平均年利10%』を信じるな? 期待しすぎた投資家が陥る「平均の罠」と真実の数字というテーマを語っていきます!
投資をしている人ならほぼ全員が知っている、少なくとも聞いたことは必ずあるであろう株価指数S&P500。「とりあえず買っておくか」で購入している人も多いと思います。
そして少なくない数の人が「新NISAでS&P500を買えば、毎年10%ずつ資産が増える」 そんな風に思っていませんか? もしそうなら、少しだけ深呼吸してこの記事を読んでください。
結論から言うと、「平均10%」という数字は嘘ではありませんが、あなたの口座が「毎年10%」増えることはほぼありません。特に「毎年」というのは絶対にありません
今回は、多くの人が誤解している「平均年利」の裏側と、投資家が直面する「本当の数字」をわかりやすく解説します。

1. 「平均10%」は、「いつも10%」ではない

S&P500の過去数十年のデータを取れば、確かに年平均リターンは10%程度(配当込み)に収束します。ですがだからといって毎年年利10%かと言われればそうではありません。
極端な話ですが2人しかいないクラスでテストをして1人が100点、1人が0点を取ればクラスの平均は50点です。しかし50点をとった生徒はいません。似たような事がS&P500の年利にも起こっています
- +30%を超える爆上がりの年もあれば、
- -30%を超える絶望的な暴落の年もあります。
「平均10%」とは、ジェットコースターに乗って激しく上下した結果、スタートとゴールを結んだら平均10%だったというだけの話です。「毎年着実に10%ずつ増える階段」をイメージしていると、最初の暴落で「こんなはずでは」と心がポッキリ折れてしまいます。
S&P500 年次騰落率一覧(2000年〜2025年)
参考までに2000~2025年のS&P500の年利とその時世界的に何があったかをまとめました
そして平均10%なので+9~11%の時を赤字にしてみました
| 年 | 年間リターン(%) | 主なトピック |
| 2025 | +17.88% | 生成AIブームの継続、米景気の底堅さ |
| 2024 | +25.02% | インフレ鈍化期待、ハイテク株の牽引 |
| 2023 | +26.29% | 利上げ停止期待、ビッグテックの復活 |
| 2022 | -18.11% | 歴史的なインフレと急激な利上げ |
| 2021 | +28.71% | コロナ後の経済再開、大規模な金融緩和 |
| 2020 | +18.40% | コロナショックと、その後の超速回復 |
| 2019 | +31.49% | 米中貿易摩擦の緩和、FRBの利下げ転換 |
| 2018 | -4.38% | 米中貿易摩擦の激化、金利上昇への警戒 |
| 2017 | +21.83% | トランプ政権の法人減税期待 |
| 2016 | +11.96% | トランプ氏の大統領選勝利(トランプ・ラリー) |
| 2015 | +1.38% | チャイナ・ショック、利上げへの警戒 |
| 2014 | +13.69% | 米国経済の堅調な回復 |
| 2013 | +32.39% | 金融緩和の継続、株価の本格回復 |
| 2012 | +16.00% | 欧州債務危機の落ち着き |
| 2011 | +2.11% | 米国債の格下げ、欧州債務危機 |
| 2010 | +15.06% | リーマン後の回復、量的緩和(QE2) |
| 2009 | +26.46% | リーマンショック後の底打ち・反転 |
| 2008 | -37.00% | リーマンショック(世界金融危機) |
| 2007 | +5.49% | サブプライムローン問題の表面化 |
| 2006 | +15.79% | 住宅バブルのピーク |
| 2005 | +4.91% | 原油価格の高騰、緩やかな利上げ |
| 2004 | +10.88% | ITバブル崩壊からの本格回復 |
| 2003 | +28.68% | イラク戦争後の不透明感払拭 |
| 2002 | -22.10% | ITバブル崩壊の余波、エンロン事件 |
| 2001 | -11.89% | 9.11同時多発テロ、ITバブル崩壊継続 |
| 2000 | -9.10% | ITバブル崩壊 |
年利10%と思われるのは2004年だけです
しかしこの間S&P500の価格は4倍になっています
2. 私たちが直面する「円建て」の残酷な真実

日本の投資家にとって、もう一つの「平均」を狂わせる要素があります。それが為替(ドル円)です。
- 米国株が+10%: でも円高が10%進んだら、日本円での評価額はプラマイゼロです。
- 米国株が±0%: でも円安が10%進んだら、日本円では10%の利益になります。
2024年〜2026年にかけて私たちは歴史的な円安を経験しましたが、もし今後「円高」に振れれば、S&P500が現地でどれだけ頑張っても、私たちの資産画面は「マイナス」になることさえあるのです。
3. 「10%」から引かなければならない「コスト」たち

宣伝文句の「10%」は、あくまで市場の数字です。実際にはここから少しずつ削られます。
- 信託報酬(手数料): 業界最安水準なら年0.1%以下ですが、それでもゼロではありません。
- 税金: 新NISAなら非課税ですが、特定口座であれば利益の約20%が持っていかれます。10%の利益も、実質8%になってしまいます。
4. それでもS&P500が「最強」と言われる理由

「なんだ、10%って怪しいな」と思ったかもしれません。でも、「平均だとしても年利10%相当が残る資産」は、世界中を探してもそう多くありません。
大事なのは、「毎年10%増える」という妄想を捨て、「マイナス30%の年を15年間のうちに3回くらい経験するだろうけど、最終的にプラスになっていればいいや」という、図太い精神(ガチホ力)を持つことです。
まとめ:平均は「結果論」。プロセスは「修羅場」
S&P500の平均年利10%は、嘘ではありません。しかし、それは「暴落時に売らずに耐え続けた人だけが最後に受け取れるボーナス」です。
投資信託の評価額がマイナスになったとき、「話が違うじゃないか!」と怒るのではなく、「ああ、これが平均10%に至るための『嵐の時間』か」と笑えるようになれば、あなたはもう立派な投資家です。
今日も明日もFIRE達成に向けて頑張っていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございます!!

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