特定口座から新NISA口座へ乗り換えして良いのか

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こんにちわ!ムッシュです!

9月も末になり2025年の終わりも見えてきました

そこで来年に向けて必要になるであろうことを今の内から考えておこうという目的での記事にしていきます

何を考えるのかというと「新NISAの非課税枠が復活する」ということです

そしてその枠を何に使うということ

特に旧NISAから投資している人は旧NISA枠の株が強制的に特定口座に移し替えられる(ロールオーバー)が起こっている人もいるでしょう。私もその1人です

その他でも特定口座にある株を新NISA口座に乗り換えた方が良いではないか、しかしそのままの方が良いのかもしれない、どっちなんだろうと悩みまくっているそこのあなた!

その答えあります!!

ただみんながこうすればよいという唯一の方法というわけではなく状況・方針・投資期間に左右されます

まずは基礎的なこと・前提のすり合わせからしていきましょう!

特定口座の基本的な仕組み

そもそも特定口座というのは何かから説明します

投資で利益(譲渡益)が出ると、通常は確定申告をして税金を納める必要があります。特定口座を利用すると、この「譲渡益の計算」や「納税手続き」の一部を、口座を開設した金融機関(証券会社など)が代行してくれます。

利益が出ていない、つまり損してる場合は何も起こりません

特定口座の2つの種類

特定口座には、納税手続きの進め方によって以下の2種類があり、どちらかを選択して開設します。

種類譲渡損益の計算源泉徴収(税金の徴収・納付)確定申告の原則的な必要性
源泉徴収あり金融機関が計算金融機関が代行して行う原則不要
源泉徴収なし金融機関が計算行わない必要

① 源泉徴収あり

  • 最大のメリット: 譲渡益にかかる税金(所得税・住民税)を金融機関が自動的に計算し、利益から差し引いて(源泉徴収して)納税まで代行してくれます。そのため、原則として確定申告が不要となり、非常に手間がかかりません。
  • 注意点: 利益が少額であっても、売却の都度、税金が源泉徴収されます。

② 源泉徴収なし

  • メリット: 確定申告は必要ですが、金融機関が1年間の譲渡損益を計算した「特定口座年間取引報告書」を作成・交付してくれます。この報告書を使えば、自分で一から計算する手間がなく、比較的簡単に確定申告が行えます。
  • 注意点: 利益が出た場合、原則として翌年にご自身で確定申告を行う必要があります。

特定口座と一般口座との違い

特定口座ではない口座を一般口座と呼びます。

口座の種類損益計算年間取引報告書の作成確定申告
特定口座金融機関が代行金融機関が作成・交付簡素化または不要
一般口座投資家自身で行うされない投資家自身で行う

一般口座では、全ての取引の損益を投資家自身で計算し、確定申告の書類を作成する必要があるため、手間がかかります。

投資初心者の方や、確定申告の手間を省きたい方にとっては、「特定口座(源泉徴収あり)」を選択するのが一般的で、最も手軽な方法とされています

新NISAとは

「新NISA(新しいNISA)」は、2024年1月から始まった、個人の資産形成を強力に支援するための税制優遇制度です。

特定口座が「税金の手続きを簡素化する課税口座」であるのに対し、NISA口座は「投資で得た利益(運用益)が非課税になる口座」という点で根本的に異なります。

これまでのNISA(旧NISA)から、使い勝手が格段に向上し、「貯蓄から投資へ」の流れを後押しする制度として注目されています。

新NISAの最も重要な5つのポイント

項目新NISA(2024年〜)旧NISA(〜2023年)との主な違い
1. 非課税保有期間無期限期限があった(つみたて20年、一般5年)
2. 生涯非課税限度額1,800万円(買付残高ベース)限度額が低かった
3. 年間投資枠最大360万円 (つみたて120万+成長240万)つみたて40万、一般120万で併用不可
4. 投資枠の再利用売却すれば、翌年以降に枠が復活売却しても枠は復活しなかった
5. 投資枠の併用「つみたて投資枠」と「成長投資枠」が併用可能「つみたてNISA」か「一般NISA」の選択制

2つの投資枠:つみたて投資枠と成長投資枠

新NISAは、以下の2つの投資枠で構成されており、両方を併用することができます。

① つみたて投資枠(年間120万円まで)

  • 特徴: 長期的な積立・分散投資に適した、金融庁の基準を満たした投資信託のみが対象。
  • 目的: 投資初心者でも安心して長期的な資産形成ができるように設計されています。

② 成長投資枠(年間240万円まで)

  • 特徴: 上場株式(国内株・外国株)、幅広い種類の投資信託、ETFなど、比較的自由度の高い商品が対象。
  • 目的: まとまった資金での投資や、個別株などによる積極的な運用を目的としています。
    • ※ただし、レバレッジをかけた投信など一部の商品や、整理・監理銘柄は対象外です。

新NISAの最大のメリット

  • 利益が非課税: 投資でどれだけ大きな利益が出ても、その利益に税金(約20%)がかかりません。
  • 期間の制約がない: 非課税期間が無期限になったため、「いつ売るか」を税金の期限に縛られずに、自身のライフプランに合わせてじっくりと運用できます。
  • 生涯枠の復活: 投資した商品を売却した場合、その買付分の非課税枠が翌年以降に再び利用できるようになるため、より柔軟な資金管理が可能になります。

注意点

  • 損益通算・繰越控除ができない: NISA口座内で損失が出た場合、特定口座や一般口座の利益と相殺する損益通算や、損失を翌年以降に繰り越す繰越控除はできません。(非課税の利益に対して税制優遇を受ける制度であるためです)
  • 一人一口座: 1人が開設できるNISA口座は、全ての金融機関を通じて1口座のみです。

特定口座の株を新NISA口座へ移し替える

特定口座で保有している株式を新NISA口座に直接移し替えることは、制度上できません。

簡単にできれば良いんですけどね

実際、新NISA口座に移すには、以下の2段階の手続きを踏む必要があります。

  1. 特定口座で保有株を「売却」する。
  2. 新NISA口座で同じ株を「買い付ける」。

この「売却」と「買い付け」を行う際に、投資家が「損をする」ことになるのは、主に以下の2つのケースです。

特定口座の保有株売却

特定口座の保有株を売却した時点で、その株が「含み損」を抱えていた場合、その損失が確定します。

この損失は、特定口座や一般口座で保有する他の株の利益と相殺する損益通算に利用できますが、特定口座から資産を一度外に出すという点で、含み損を実現損に変えることになります。

含み益がある場合

特定口座の保有株が含み益が出ていた場合は売却時に約20%税金が取られます

そしてその後新NISA口座で新規購入する流れになりますが払った税金は戻ってきません

実際計算してみましょう

特定口座で100円の株が、200円になりました

200 – 100 = 100円の儲けです。この100円に20%の税金が取られるので

100 × 20% = 20円 つまり儲け100円 – 税金20円で実際得られるのは80円です

そこで新NISAで新規購入しようとすると同じ株は200円なので200円払うことになります

つまり税金分、損をすることが確定します

移し替えない方が良い?

基本的には移し替えた方が良いです

しかしそれは長期投資を前提としていますので短期投資の人は個別銘柄それぞれによって変えていかないといけませんのでそれは個人で判断してください

非課税枠というのは長期投資にとってかなりのメリットです。時間が長ければ長いほどその恩恵は大きいので含み損を確定しようが税金を取られようが移し替える方が良いでしょう

しかし長期投資でも他のいろいろな条件によってかなり左右されます

色々な状況からどちらが良いか判断していきましょう!

1、ゴールとなる投資金額は?

まずは投資金額をいくらまでにするのかによります

新NISAは積み立て枠も入れたら1800万円まで非課税枠として使えますので、

あなたの生涯投資額が1800万を超えられそうか否かによります

超えられそうにないなら無条件で新NISA口座へ移し替える

超えられそうなら保有株によっては特定口座のままの方が良いでしょう

超えられそうにないなら特定口座にずっとおいておく意味はないですからね

超えられそうなら新NISA口座で投資するものと、特定口座で投資するものが必ずあるためそれを振り分けなければならないからです

例えばいずれは5000万を目指すのであれば、現時点だとどのみち新NISAで1800万、特定口座で3200万分は保有しなくてはいけません

成長性やリスクによって移し替えた方が良いもの、そのままの方が良いものを振り分けておいた方が良いでしょう。

どういった株が良いかはあなたのポートフォリオ次第なのでなんとも言えないというのが正直なところです

成長性が見込める、安定して配当を出せるなど最終的な運用利回りが大きいものを優先するのが良いとしか言えませんし、その優先順位は人によりけりですからね

ポートフォリオの中で1800万の椅子にどれを座らせるかという判断です

2、投資期間

投資期間が長ければ長い方が新NISA口座に有利ですが、それは人によって変わるでしょう

あと何年で大きな出費がある予定だとか、そもそも年齢的にあとそんなに投資期間はないなどあるでしょう

数年~5年なら含み損なら新NISAへ移した方が良いが、含み益なら特定のままでも良いかもしれません。しかし急激に株価が上がった場合は税金分の利益が減ることになりますので新NISAに移しておけば良かったと思うでしょうね。それは誰にもわからないことなので他の銘柄で新NISA枠を埋めてしまうのが良いと思います

10年以上となると銘柄選びが間違っていなければ大体株価は上がるでしょう。

その時の値上がり益に税金でケチをつけられては困りますので新NISAで買いなおしておくのが賢明かと思います

しかしこれらは銘柄選びが間違っていない前提です。値下がりしていれば全く意味はありません。あなたは投資にはそのリスクがあるというのを理解しているでしょうから問題ないでしょうけどねww

悩まなくてもよくなるかも?

売却と購入を連続して口座や銘柄を変えるのをスイッチングと言います

特定から新NISA、新NISAから特定と口座を変える際には新NISAの非課税枠の制限が厄介です

その年の非課税枠を使うと復活するのは翌年だからですね

これをその年中に復活させても良いのではないかという話が出てます。

あくまでそういう話が出ているというだけですが、もし実現すればポートフォリオの管理がかなりやりやすくなりますね

最後に

結果的には特定口座から新NISAに移すのは自己判断ですが、仕組みを理解したりシミュレーションを何回もしたりしないと正しい判断はできないでしょう

その判断の一助になれば幸いです

最後までお読みいただきありがとうございます

今日も明日もFire目指して頑張っていきましょう♪

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